2017年の前期・後期に新幹線で読んだ積ん読

2018-03-02 #Diary

2017年も引き続き京都で非常勤講師のお仕事をさせていただいておりました。 毎週東京と京都を行ったり来たりしているので前期・後期の行き帰りに 新幹線 で読んだ本をメモ。

2017年はRubyKaigiのお手伝いをさせていただいたのもあって、英語を勉強せねばという機運が高まり前半は英語の本をせっせと読んでいたので普通の本の読書量は逆に減ってしまってました…


母の記憶に

母の記憶に https://www.amazon.co.jp/dp/B0727N926N

ケン・リュウさんの前作の紙の動物園が非常に好みだったので新刊が出ると知ってすぐに購入。古典っぽいのからミステリーっぽいのまで着想の幅がすごく広くて短編ごとに新たな驚きが沢山あります。前作と比べると各短編毎の前提となる世界観の説明が少なめになっていて、その分演出面により厚みが感じられる気がします。どんどん引き込まれます。

不自由な自由 自由な不自由―チェコとスロヴァキアのグラフィック・デザイン

不自由な自由 自由な不自由―チェコとスロヴァキアのグラフィック・デザイン https://www.amazon.co.jp/dp/4897378818

チェコとスロヴァキアのデザインは、色彩やレイアウトなどがシンプルで力強くてカッコイイので非常に好きなものの、実はあんまり詳しく無いので読んでみました。アートやグラフィックデザインの本では単語の羅列が続くだけで長時間読むのが辛いものがよくあるのですが、こちらは登場人物の1人1人に物語があり時代背景なども踏まえながら知る事ができるので楽しみながら一気に読む事ができました。

表現の自由が制約された社会主義ではマッチラベルにさえ、呆れるほどの多様性があったにもかかわらず、表現の自由が認められると一転、多様性が失われ、〈消費〉がなにより人に伝えたいことになった。

腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方

腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方 https://www.amazon.co.jp/dp/B01MQNRVD9

去年の同様の記事でも書いてたけど脳科学や認知心理学などの本が好きで、腸は第二の脳という事なのでもっと知らないとと思って購入。 単純な人間なのでこの後近所の西友で 乳酸菌製品を爆買い しました。

ヒト自身の遺伝物質はすべての細菌の遺伝物質のわずか一〇〇分の一ほどにすぎない。

RubyでつくるRuby ゼロから学びなおすプログラミング言語入門

RubyでつくるRuby ゼロから学びなおすプログラミング言語入門 https://www.amazon.co.jp/dp/4908686017

前述の通り2017年はRubyKaigi2017のデザインを担当させていただき、会期中も広島の会場でスタッフとして参加させていただいたのですが、デザイン担当という事で当日に手を動かす事は殆ど無くて、代わりにじっくりと見て回る事ができました。 今までWEB開発の用途でしかほとんどRubyを触った事が無かった中でRubyの知らなかった側面を色々と知る事ができ、もっと知りたいと思ったところ、1日目の Ruby Committers vs the World で大変良さそうな書籍を知ったので購入してみました。

練習問題が所々に入っていて、実際に手を動かしながら学べて身になりましたし、今まであまり考えた事の無かった「プログラミング言語がどういった機序で動いているのか」とかが(多分まだちゃんと理解できていると言えるほどではないですが)なんとなく想像がつく程度になれてきたような気がします。

プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで

プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで https://www.amazon.co.jp/dp/B077Q8BXHC

@jnchito さんのチェリー本。 前述の「RubyでつくるRuby」を読んでから、次に何を読もうかなと考えていたところに発売されてあわてて飛びつきました。全体の構成や話ごとの纏まりがスッキリしていて見通しが良く、補足や言い回しなんかにもちょっとした気遣い的なものが感じられてメチャクチャ読みやすかったです。 普段僕はRubyを使ってサービス開発をされている会社さんとデザイン+フロントエンド担当としてお仕事させていただく機会が多いのですが、今まで同じリポジトリ内でエンジニアさん達が出しているPRを覗いてみてテストの事とかがさっぱり訳がわかっていなかったけれども、今後は何が起きているか理解できるくらいにはなっておきたい…と思いました。

アンダーグラウンド・マーケット

アンダーグラウンド・マーケット https://www.amazon.co.jp/dp/B01IGR0TA4

@jishiha さんに面白いよと教えて貰ったので読んでみました。 2017年は世の中でBitcoin周りの話を色々聞きましたが、仮想通貨に焦点を当てたこの小説が2016年に出ているなんて、なんて先見の明のある方なんだ!と思いました。藤井太洋さんの著書は以前読んだGene Mapperがとても面白かったもののその後忙しくて全然追えていなかったのでこれを機に他のも読んでみます。

カールの降誕祭(クリスマス)

カールの降誕祭(クリスマス) https://www.amazon.co.jp/dp/B0177Z8624

フェルディナント・フォン・シーラッハさんの本はこれで3冊目。 本作も短編集ですが、普通に生活をしていた人が徐々にまともでなくなっていきやがて殺人を犯してしまう過程が描かれていて、淡々とした文章を読んでいくだけなのに気づいたら感情が動かされていた(後味が悪い)… みたいな匠の技があって凄い面白いです。

ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム

ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム https://www.amazon.co.jp/dp/B00ATWMOXK

この歳になってピアノを触り始めたんですが、ピアノも脳科学も好きなので購入。下記の引用もそうですが、なんか無自覚にそんな…気がしていたような…みたいな事柄が科学的な裏付けを持って言語化されていくので、普段の練習でもより学習効果が得られる感じがします。もちろん知らない事もたくさんあって勉強になりました! 肝心のピアノはまだ全然うまくならないけど…

つまり、「楽器を弾けば弾くほど、耳が良くなって、わずかな音色やハーモニーの違いが聴きとれるようになり、音楽を深く繊細に感じられる」というわけです。音楽を鑑賞するのが好きな方は、何か楽器を始めてみるのもよいかもしれません。音楽を奏でる喜びに出会えるだけでなく、音楽を鑑賞する愉しみも、より深まるかもしれないからです。

脳は「ものの見方」で進化する

脳は「ものの見方」で進化する https://www.amazon.co.jp/dp/4763134922

ここ数年脳の働き方とか錯覚とかの話が面白くて色々本を読み漁っていたのもあって、書かれている内容で知っている事も結構あったんだけれど、この本はそいういった内容も綺麗に要約されてとてもわかりやすく解説されていました。表紙のイメージから飾りのない普通の書籍という感じがしますが中身の装丁が面白いのでもし読むならKindleよりも紙がオススメです。って書こうとしたら紙しか出ていなかった…

私たちは何らかの思い込みを持っていて、その思い込みを裏付ける証拠ばかりを探すことで、その思い込みをさらに強化する。人間のこの傾向は、議論の方法から人間関係、職場でのふるまいまで、人生のあらゆる場面で顔を出す。確証バイアスは記憶にも影響を与え、自分自身に対する思い込みを裏付ける出来事ばかりが記憶に残る(そして、自分自身に対する思い込みは、たいてい間違っている)