📖 2019年に読んだ本

2020-09-17 #Diary

もう2020年も後半なのですが、2019年に読んだ本、コロナ禍やらなんやら色々あってぼんやりしていたのでまとめるのが遅くなってしまいました… 結構うろ覚えのやつものもあるけど思い出しながらメモ。

ペンギンクラシックスのデザイン

ペンギンクラシックスのデザイン https://www.amazon.co.jp/dp/4909087257

デザイナー、イラストレーター、編集など、異なる視点から語られるブックデザインの舞台裏の話が載っています。 様々な絵柄や装丁が見られるのももちろん良かったのですが、ある章でイラストレーターがイラストを発注されてタイポグラフィも上にのったデザインを合わせて出してきて、デザイナーがそれを却下してイラスト以外は差し替えて装丁を作る、という話が書かれていました。デザイナーが手掛けた本採用のデザインと、未採用のイラストレーターのデザインが並べて見れるようになっていて、それぞれのコメントも読めたりしてとても読み応えがありました… いろいろな人が様々な視点で創作に関わっているので、違う立場のそれぞれの想いが聞けるのは非常に貴重でありがたいですよね。2人のいざこざは最後まで解決しなかったようなのですが、みんな自分の仕事に誇りを持って仕事をしていて素敵だと思いました。

フアンは再三不快を表明し、私は私で、このコラボレーションの優れた成果を、私たちは誇りに思うべきだと伝えた。

私は今でも「そのシンプルなボドニ」の方がいいと思っているよ、ポール。

生まれ変わり

生まれ変わり https://www.amazon.co.jp/dp/B07NYYFBG9

ケン・リュウさんの短編集。定期的に新作が配給されて嬉しい。 表題作の「生まれ変わり」が一番印象に残っていますが、相変わらず様々なテーマに取り組まれていてどの短編もとても面白かったです。

もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」

もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」 https://www.amazon.co.jp/dp/B07C23LLF6

脳の話が好きで、その中でも特に脳の働きの部分、認知心理学とかの話が好きなんだけど、こちらは脳そのものの細胞的な部分の話が書いてありました。グリア細胞の細かい分類や各細胞の特徴が説明されています。途中まで読んで止まっているんだった。続きも読まないと…

アストロサイトは、ニューロンのエネルギー源となる乳酸も供給している。これは、ヨーグルトに独特の風味を与えているのと同じ物質だ。

IoT開発スタートブック

IoT開発スタートブック https://www.amazon.co.jp/dp/B07W59XH6V

2019年は数年ぶりに電子工作に勤しんだんだけど、ESP32を使ってIoTの開発を行う方法がとてもわかりやすくかかれていました。 自分の知識は数年前にArduinoで自宅用のIoT植木鉢を作った時で止まっていたので、色々アップデートする事ができて非常に重宝しました。

映画を撮りながら考えたこと

映画を撮りながら考えたこと https://www.amazon.co.jp/dp/4903908763

是枝裕和監督の映画を撮る上での考え方とかの話が書かれています。 テレビのドキュメンタリー番組のディレクターから映画監督になる中で経験した事や考え方を作品作りに生かしていく様が印象的です。 別分野での経験が同業者と違う視点を産むので強みになる、というのはよく聞く話ですが、改めて大事な事だなと思いました。

各作品毎に制作に纏わる様々な想いが書かれていて、映画を見る時の視点がまた1つ増えたような気がします。

「違う。思い出という単語は内省的なものだから、マッチをするなら外へ向けてではなく、内へ向けてすりなさい」。そうやって内向きにマッチすると、確かに役者は上手に見えました。

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法 https://www.amazon.co.jp/dp/B00OYMOEOS

絵に対する大事な事、脳の働きに関する大事な事、ビジネスで大事な事など、様々な分野で役に立ちそうな事が書かれていて学びが沢山ありました。 自分は本を読みながら引用とかメモをとるのですが、2019年は数で言うとこの本が一番たくさんとってたかも。

「測定できないものは管理できない」。ビジネスや教育の現場でよくそう言われ、信じられている。とんでもない。どれだけのものが見えずに隠れているか、それに気づいていない人にしか言えない言葉だ。人が管理するものの大部分は、測定できない。

FACTFULNESS

FACTFULNESS https://www.amazon.co.jp/dp/B07LG7TG5N

情報を恣意的に提示する事を悪とする本なのかと思いきや、この本自体もけっこうそういう傾向が見られたので、個人的には頭を傾げながら読む箇所が多かった気がします。 例えば「右肩上がりのグラフを見たらその先もそうなると思うだろうが実は違う」といっているそばで、「世界は良くなり続けている(ので今後もそうなる)」と考えていたり、「キューバでは次から次にアホかと思うようなことに遭遇した」みたいなことを言ったりする傍ら「怠け者だとか計画性がないとか、はなから決めつけず、相手が賢いという前提に立って、こう問うてみるべきなのだ。なぜこのやり方が理にかなっているのか、と。」みたいな事を言ってたりします(とはいえ話の流れを追うと同意できる話ではあったのでそんな変な事は言ってはいないのですがなんかモニョっとなる事が多かったです)。

とはいえ情報自体に価値があり、上記含めて色々考えさせられる事も多かったので読んで良かったです。

リーダブルコード

リーダブルコード https://www.amazon.co.jp/dp/B0064CZ1XE

仕事では1人でデザイン〜コードまで書く事が多く、誰かのコードレビューを経ずに納品したりする事もあるので、なるべく独りよがりなコードにならないように普段から気をつけなければと考えているのですが、こちらの書籍では読みやすいコードを書くための普遍的な事柄が体系的にまとめられていてとても勉強になりました。 慣例や直感でなんとなく良いような気がして使っていた諸々について、なぜ正しいのかをちゃんと文脈として理解する事ができたので、非常に良かったです。次から人に説明もしやすくなった気がします。

時間は存在しない

時間は存在しない https://www.amazon.co.jp/dp/B07XBDKG5B

最新の物理学の研究を、ニュートン物理学やアインシュタインの相対性理論から説明してくれて、しかも非常にわかりやすく要約されていてとても分かりやすかったです。 物理学完全に理解した。 ✳️

本題の時間が存在しない件についてはほんとうにざっくりとまとめると、天体が動いているのではなく地面が回転しているのだという事実の発見と同じような感じで、時間も我々の認識の違いによって 存在しているように感じられているだけ だという事らしい。

物理学や量子力学の話は、日々感覚として得られている事実の延長線上にある学問なのに自分の経験や直感からは予測がつかない挙動をしたりする事もあって、でもしっかり論理的に説明がついたりもしていて、本当に面白いです。

もしも一枚目から二六枚目までのカードがすべて赤で、その後の二六枚がすべて黒なら、そのカードの並びは「特別」、つまり「秩序立っている」ことになる。今、カードをシャッフルすると、この秩序はなくなる。最初の並びは「エントロピーが低い」配置なのである。ただし、元々の配置が特別なのは、赤と黒というカードの色に注目したからだ。

ヴァイオリニスト20の哲学

ヴァイオリニスト20の哲学 https://www.amazon.co.jp/dp/B06XD5GTBJ

テレビで千住真理子さんの特集を見て、出てくるエピソードがどれも凄すぎて(肉は丸呑みするとか移動は常にダッシュするとか)人柄にとても興味が湧いたので購入してみました。シンプルで本質的なメッセージが多くてとてもためになった。「がむしゃら」って何だと思いますか?についての話がとても良かった。

今までエッセイ系の書籍はあんまり手に取る事がなかったんですが、これからはもうちょっと読んでみようと思った1冊でした。

あなたにないものを、ほかの人が持っていたからといって、あなたの良いところが失われることはありません。

プレイ・マターズ 遊び心の哲学 (Playful Thinking)

プレイ・マターズ 遊び心の哲学 https://www.amazon.co.jp/dp/B089VP85PS

個人でゲームを開発するのが趣味なので(全然リリースできていないですが…)、遊びについて日々考えているのですが、何かヒントがありそう。と思って手に取りました。 遊びについての学問、みたいな本でした。

遊ぶことは、世界のうちに存在することだ。それは、自分を取り巻いているものを、そして自分が何者であるかを理解する形式であり、他者と関わりあう方法だ。遊びは、人間であることのひとつのモードなのだ。

ネンドノオンド

ネンドノオンド https://www.amazon.co.jp/dp/B07QYR7MBG

世界のトップクリエイターの色々なエピソードが対話形式で聴けるポッドキャストみたいな感じで面白かったです。自分が買った時には紙しかなかったんですが、今ならお風呂で読むのに良さそう。

ヒルビリーエレジー

ヒルビリーエレジー https://www.amazon.co.jp/dp/B06XKKBS28

アメリカの労働者階級の人は黒人よりも幸福と感じている率が低いらしい。貧困に喘いでいたコミュニティに育ちながら、大学へ通い、弁護士にまでなった著者が、幼少期どころか母、祖母、曽祖母の代まで遡ってどうやってそこまでたどり着けたかを考察しています。

中でも母のストーリーは特に興味深い内容でした。薬漬けで暴力を振るって家庭を崩壊させていく一面と、とても賢くて知識と誇りと愛情をかけて自分を育ててくれた面の両方が混在していて、その人がそうなるに至る経緯で可哀想なめにあった部分や、そこから抜け出そうと頑張った部分がとてもドラマチックに描かれています。映画が撮れそう。 話は逸れますが、去年読んだ マインクラフト 革命的ゲームの真実 でも父親がヤク中だったけどアメリカは一体どうなっているんだ…

人生を生きていく中で何度かある価値観が入れ替わるような出来事を前に、しっかりと向かい合って受け入れて成長する人の物語で、地方から出てきた自分にも共通して想像できるようなエピソードもあり、とても共感ができました。

またまた話がちょっと逸れるんですが映画「スリービルボード」を見た時、登場人物の沸点の低さみたいなのが非常にびっくりして色々考えさせられたのだけれど、これを読んでいたらその原動力みたいなものについてなんとなく想像できるようになった気がします。

クリスマスあたりから年末年始にかけて一気に読んだのですが、世間のお祝いムードを他所にとてもしょんぼりした気持ちになった事を覚えています…

三体

三体 https://www.amazon.co.jp/dp/B07TS9XTSD

読む前はもっと小難しい感じのものを想像してしまっていたのですが、テンポも良くて展開も予想外で、出てくるキャラクターの描写とかも良くて、サクサクと読む事ができました。登場人物に中国語の名前が多くて覚えにくかったんだけど他の人は日本語読みと中国語読みのどちらで読み進めているのだろう…


読んだ本、時間をおいてから思い出しながら纏めるの、復習になるので結構いいかも。

この中で誰かにおすすめするならダントツで「時間は存在しない」だけど、「ヒルビリーエレジー」、「ピクサー流 創造するちから」もとても良かったです。

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石原 悠 / Yu Ishihara

デザインとプログラミングとヨーグルト作りが好きです。