📖 2020年に読んだ本

2021-04-14 #Diary

もう2021年も4ヶ月経ってしまったのですが2020年に読んだ本のメモ。 コロナ禍で家からあんまり出れないのが影響したのかしてないのかフィクションとエッセイのジャンルを多めに読んだ気がします。

喫茶店でのんびり読書、なんて事もしなくなったし、新幹線にも乗らなくなったので逆にあんまりまとまった時間が取れなくなって読書量も減ってしまったかもしれない…

マリス博士の奇想天外な人生

マリス博士の奇想天外な人生 https://www.amazon.co.jp/dp/4150502900

PCR検査の生みの親、マリス博士の半生が書かれています。 宇宙人と遭遇したり、スピリチュアルな体験をする話がちょこちょこ出てくるのですが、この人笑気ガス吸ったりLSDやったりしてるしなぁ…いやでもノーベル賞科学者だしなぁ…みたいな感じでとても混乱します。 他にも色々楽しそうなエピソードが書かれていて、タイトル通り奇想天外ではあるのですが、とても素敵な人生だなぁと思いました。

航路

航路 https://www.amazon.co.jp/dp/B00FKSJ5AI

前半はなかなか物語が進まなくて繰り返しの描写が多かったりして多少じれったくはあるのですが、NDE(臨死体験)の中での時間の感じ方の違いみたいなものも物語の主題のひとつだったりもするので、むしろ全体を通してのエモーション・カーブの高低差を意識した構成なのかもしれないと思う事にして乗り切りました。

普段小説を読む時に頭の中で登場人物や風景の描写をけっこうボンヤリしたイメージのままで読み進める事が多いのですが、この本は登場人物の顔から病院の部屋まで、細かい部分含めて結構具体的に想像しながら読み進められた気がします。何なら似顔絵も描けそうなくらい主人公の顔が頭に残っているような…なんでだろう…海外ドラマっぽいからかな…

三体Ⅱ 黒暗森林

三体Ⅱ 黒暗森林 https://www.amazon.co.jp/dp/B089M77R61

第一部同様、面白くて上下巻一気に読んでしまいました。全三部の構成と聞いていたけど綺麗に終わったのでアレってなりました。三部は一体どうなってしまうのだろう…

話が進むにつれて登場人物や時代がみるみる変わっていくのですが、どのシーンもそれ一つで一本小説が書けそうなくらいに世界観が作り込まれていて、とても対比があって面白いです。読み終わった後には様々な時代の様々な場所に連れて行ってもらえた… みたいな気持ちになる事ができ、非常に良い読書体験がえられました。 前述のコニー・ウィリス「航路」は2冊丸々病院内でウロウロ行ったり来たりする話なのでスケールの違いが凄かったです。

あと相変わらず登場人物がたくさんいてかつ中国語の名前なので覚えにくかったです。 第一部では例えば葉文潔を頭の中で「よう・ぶんけつ」と馴染みがある日本語読みで読んでいたんだけれど、慣れてきたので第二部からは「イエ・ウェンジエ」と読むようにしてみました。読みを忘れてしまっていて数ページ戻る事もあるけれど、やはりこっちのほうが中国語の勉強にもなるので良さそうな気がします。

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方 https://www.amazon.co.jp/dp/B07PGLYCXY

エッセイはあんまり読まないのですが、前年に千住真理子さんの本を読んで非常に面白かったのもあってこれからはエッセイも積極的に読んでいこう。と決意したところにちょうど半額になっていたので購入。気軽に読めて面白かったです。

デヴィッド・ボウイ ──変幻するカルト・スター

デヴィッド・ボウイ ──変幻するカルト・スター https://www.amazon.co.jp/dp/B01MUBNI5N

こちらもセールで安くなっていたので購入。David Bowie isの回顧展はもう3年も前になるのか… 高校生あたりから聴いている気がするけどまだまだ知らない事がたくさんあります…

人間たちの話

人間たちの話 https://www.amazon.co.jp/dp/B085TB617F

柞刈湯葉さんの短編小説。読んだ事が無かったので読んでみたのですが、どれも独特な空気感で面白かったです。 「宇宙ラーメン重油味」が特に好き。脳内では松本零士の絵柄で動いていました。

息吹

息吹 https://www.amazon.co.jp/dp/B0823T8D4K

テッド・チャンさんの短編集。どの短編も独特の世界観が構築されていて、自分がSF小説に求めているセンス・オブ・ワンダーみたいなのはまさにこれでは…という気持ちにさせてもらえました。どの短編をもとにしても映画が撮れそう。 「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」とかそのうちNetflixで映画化されるのでは…

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 https://www.amazon.co.jp/dp/B00K1A75N4

僕が勉強不足なのもあると思いますが、普段ぼんやりと考えている事象について、だいたいの事柄はもうすでに誰かに研究されていて、なんなら名前もつけられている、ということを痛感します。名前がついて言葉になることで初めて人と共有して議論する土台ができるので、もっと勉強をしないと…

とはいえ、こういった実験系の話は案外少ない事例だったり限定的だったりするので、状況は違うと結果も違うよね…と思う事も無くはなかったりもしますが、それはさておき興味深い話ばっかりでとても勉強になりました。社会規範と市場規範の話が特に面白かったです。

わたしたちがふたつの異なる世界──社会規範が優勢な世界と、市場規範が規則をつくる世界──に同時に生きているからだ。

世の中ががらりと変わって見える物理の本

世の中ががらりと変わって見える物理の本 https://www.amazon.co.jp/dp/4309253350

前年に読んだカルロ・ロヴェッリさんの「時間は存在しない」がめっちゃ面白かったので引き続き物理の本を読んでみました。 相対性理論とかぼんやりとしか理解できていないので、色々な本を読むたびにあーそういう事か!みたいになるんですが、 地球はじつは楕円軌道で周っていなくてまっすぐ進んでいるんだけど、太陽を中心に時空が歪んでいるから周って見えるんだよみたいな話が衝撃でした。 今ちょうど地動説を題材にした漫画「 チ。 」を読んでるところなのだけど登場人物の人たちがこれを知ったらびっくりするに違い無い…

地球は、太陽から生じる不思議な力に引っぱられて太陽のまわりを回転しているわけではなく、ゆがんでいる空間をひたすらまっすぐ進んでいるのです。

「時間は存在しない」を読んだ後にこの一文を読むと、まっすぐ進んでいるかどうかすらも怪しく見えてきます。

そのうち我々が座標というものの状態量に注目しているので動いているように見えているが、実は止まっているのだ、とかいう話になってきそう…

Clean Agile 基本に立ち戻れ

Clean Agile 基本に立ち戻れ https://www.amazon.co.jp/dp/B08KRHDS84

普段アジャイルで進行しているプロジェクトに参加させていただく事が多いのですが、アジャイルについてしっかりと勉強した事がないのでほんとにこれで大丈夫なんだろうかと心配していたところ、良さそうな本が出たので購入しました。何度も読み返さないと…

可能な限り最高の成果は、プロジェクトを委託したステークホルダーを落胆させることもある。だが、可能な限り最高の成果は、その名が示すとおり、ステークホルダーが手にする可能な限り最高の成果である。

自分は仕事において最大公約数って言葉が物事を言い表しやすくて好きなのでよく使うのですが、まさにこの事だなと思いました。


Scratchではじめる機械学習 ―作りながら楽しく学べるAIプログラミング

Scratchではじめる機械学習 ―作りながら楽しく学べるAIプログラミング https://www.amazon.co.jp/dp/4873119189

@jishihara さんに献本いただきました。

中で使われている機械学習系の機能拡張のバナーやアイコンなどを作成させていただいております。

機械学習といえばパーセプトロンのようなシンプルなアルゴリズムですら難しく感じるのですが、Scratchならそういった細かい話は抜きにして実際に目の前で動かして楽しみながら学べるのでとても良いですね。物事はやはり先に体験をして、その上で本を読むなどした方が身につきやすいです。

ウェブタイポグラフィ─美しく効果的でレスポンシブな欧文タイポグラフィの設計

ウェブタイポグラフィ─美しく効果的でレスポンシブな欧文タイポグラフィの設計 https://www.amazon.co.jp/dp/4862464769

@terkel さんに献本いただきました。

タイポグラフィの本は好きなので見かけたらせっせと買うようにしているのですが、ウェブタイポグラフィについて書かれている書籍は他に全然見かけないし非常に勉強になりました。

加齢によりモニタが明るかったり文字が小さかったりする事にストレスを感じるようになってきた昨今、せめて自分が関わった仕事だけでもオンスクリーンでストレスなく読めるようにしておくべく、しっかりと頭に叩き込んでおかないと…と思いました。

デザイナーはテキストの奴隷であって、主人ではないのです。

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石原 悠 / Yu Ishihara

デザインとプログラミングとヨーグルト作りが好きです。